高校生男子ダイエット、太った原因は牛乳と知ってびっくり!!

高校生男子ダイエット、太った原因は牛乳と知ってびっくり!!

高校生娘がいる管理栄養士NOAです。

高校生になると「自分が太っているかな?」と気になってくることがありますよね。周囲の高校生を見ていても自分が太っていると感じていると、高校生活もあまり楽しくなくなってしまうのではないでしょうか。

男子高校生からダイエットの相談を受けた結果、原因は牛乳の摂りすぎでした。

「俺、牛乳を水代わりに飲んでた!!

マジ、今日知って良かった。俺やばかった…」

カルシウム不足の日本人に、牛乳は必要なカルシウム源

「骨と言えばカルシウム」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?

日本人の健康に関する課題の一つに、「カルシウム摂取量の不足」が挙げられます。日本人の食事摂取基準 2020年版によると30~49歳は男女とも目標量が650mgとされています。また、平成30年「国民健康・栄養調査」の30歳代男性の平均摂取量は438mg、40歳代男性は433mg。30歳代女性は441mg、40歳代女性は441mgですから、まったく足りていないのです。

成長期の子供たちや、中高年女性に多い骨粗しょう症予防のためにもカルシウム不足の解消は大切で、積極的な摂取が望ましいと考えられています。

そして、牛乳や乳製品はカルシウムの吸収率がよいと考えられており、日本人にとってもカルシウム源として非常に有効です。

牛乳を飲みすぎると骨粗鬆症になる!

普通カルシウムを多く含む牛乳を飲んでいるのに、骨粗鬆症になるはずがないと思いますよね?

ところが、ある研究結果によると、牛乳に含まれる動物性タンパク質の過剰摂取によって、骨のカルシウムを溶かして尿と共に排泄されるというのです。牛乳を飲むと、逆に骨粗鬆症になるという報告もあります。もし、牛乳を飲む場合にはマグネシウムを取ることでカルシウムの流出を防ぐことができるそうです。

牛乳の成分は?

カルシウムをはじめ、たんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミン類。私たちの体になくてはならない栄養素を含んでいるのが、牛乳の一番の魅力といえるでしょう。特に牛乳のカルシウムとたんぱく質は、体に吸収されやすく良質な成分です。

牛乳1リットル(コップ5杯) 675kcal  たんぱく質33g 脂質39g

一日に必要な栄養素はどれくらい?

15~17歳 エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g)
男子 2750 65 65~90
女子 2200 50 50~70
(日本人の食事摂取基準2005年度版より)

★一日に必要な栄養量を【食事摂取基準】といいます。一人ひとり体格や運動量などの違いによって違いますが、おおよその目安は表のとおりです。

牛乳1日1リットル飲むと、たんぱく質、脂質も摂りすぎ!

牛乳に含まれる豊富な栄養がおわかりでしょうか。1日1リットル飲むと、たんぱく質と脂質は一日の摂取量の半分を牛乳から摂ってしまうことになり、過度な摂取は内臓に大きな負担を与え、体調不良を引き起こす可能性があります。

食事の量は多くないのに、どうして太るの?という方は牛乳をどれくらい飲んでいるのかを確かめてみてください。

牛乳を減らすだけで、ダイエット!・・・になります。

一日に飲むのはどれくらい?

理想として、牛乳は一日にコップ1杯200ml程度です。

体によいと言われているものを食べすぎたら体によい効果は得られません。朝牛乳を飲めばその日1日に飲みたい量はクリアできるので、仕事中や入浴後はお茶や水など甘くない飲料で水分を補いましょう。

過ぎたるは猶及ばざるが如し・・にならない牛乳の適量ついてでした。